残念ながら、カウンセリングに通っても効果が出ない時もあるのは事実です。
それはカウンセリング全般にも言える事ですし、スカイ&リーフでも、そういう状況はあり得ます。
そうなるとお金と時間の無駄になってしまうので、極力避けたいところですが、
それはどんな場合でしょうか?
カウンセリングに対してのやる気(モチベーション)が低い
これが一番大きな理由と言っても過言ではないでしょう。
例えば、親から何の説明もなく突然カウンセリングを受けさせられたとか、妻や夫から強引に行けと言われてイヤイヤ来た場合などは、本人にはやる気がないため、本気で取り組もうとしないですし、すぐ来なくなってしまうのが関の山です。
カウンセリングは、カウンセラーと相談者の「共同作業」なので、本人に取り組む気持ちがないと効果はあまり望めないと言ってもいいでしょう。
ただ、本人にやる気がないのにカウンセリングを続けなくてはならない場合もあります。例えば、パートナーから「カウンセリングに行かないと離婚する」と言われていたり、子供がリストカットをしたりなどして放置しておいては心配な場合などです。
こういった場合には、続けて通う事さえできれば、少しずつカウンセリングの良さを理解してやる気が出てくる場合もあるかも知れません。
もっとも、そうなる前にカウンセリングをやめてしまうパターンの方が多いので、基本的には本人がカウンセリングに行きたいと思うようになるまではタイミングを待つ方が良いでしょう。
ただし、本人に自殺の危険性などがあり放置していては危険な場合などは、まずは連れてきてもらうか、ご家族が相談に来るなどして早急に対応しましょう。
相談者がカウンセリングに望む事が現実的ではない時
先ほどの場合と反対に、相談者がカウンセリングにかける期待が大きすぎて、カウンセリングに来てみて期待外れだった、効果がなかった、とご本人が思ってしまう事もあります。それは以下のような場合です。
●1~3回などの短期のカウンセリングで、性格を大きく変えられると期待して来る
⇒1~3回のカウンセリングで現実的に変えられるのは、限定された問題について(例:職場のある人とどう付き合ったら良いか、など)です。性格を全体的に変えていくには、数か月~年単位のカウンセリングが必要です。
●カウンセラーに対しての期待が大き過ぎ、「要求を全てかなえてくれる」「説明しなくても分かってくれる」「一度の説明で全て聞き逃さずに理解してくれる」と思って来る
⇒こういった方は、普段の生活でも周りの人への期待が大き過ぎ、それに応えてもらえないと腹を立ててしまい、対人関係が続かない、というパターンが多いのです。
カウンセラーの力量(実力)不足
スカイ&リーフに限っては、全体的にカウンセリングの能力が不足しているカウンセラーというのはいませんが、
特定の分野(例:摂食障害、性的な悩み、障碍児のサポート等)によっては経験が少なく、自信がないという場合はあり得ます。(ただ、これはカウンセリングの申し込み時に書いて頂ければ、適切なカウンセラーが担当するはずですが)
スカイ&リーフに限らず、もしカウンセリングに2~3回通い、問題の全容を説明したにも関わらず、カウンセリングでどういった作業をしていけば問題が改善していくのか、納得のいく説明がないのであれば、カウンセラーの実力不足の可能性があります。
こういったカウンセラーを見分けるためには、2~3回通ってから「この問題は、どういう方法で改善していきますか?」「カウンセリングに通って良くなるでしょうか?」と聞いてみましょう。
カウンセリングに100%という事はないので、カウンセラーも「絶対に良くなります」とは言わないと思いますが、自信があれば「たぶん大丈夫だと思います」くらいは聞けると思います。「それは分かりません」という答えしか返ってこないのであれば、カウンセラーの実力不足を疑った方が良いかも知れません。
改善に時間がかかるケースの時
これは、「カウンセリングの効果がない」というよりは、クライアントの性格や問題の性質によっては、改善するまでに年単位の時間がかかるため、一見良くなっているように見えない場合です。
例えば、発達障害の方の場合、不安や恐怖といった感情が人一倍強いため、どうしてもマイナス思考の方にひっぱられがちになり、プラス思考になるには、根気よく時間をかけて取り組んでいく必要があります。
また、とにかくたくさん話をしたい相談者の場合、カウンセリングの時間のほどんどが現状を報告するだけで終わってしまい、改善するためのアプローチに割く時間が少なくなるため、改善に時間がかかる場合があります。(もっとも、ご相談者自身が「話を聞いてもらう事でスッキリしたり整理できるので、それで構わない」という事であれば全く問題ありません)
このように、もっとカウンセリングの効果を早く出していきたいという場合には、「カウンセリングの効果を早める事は可能か」とカウンセラーに相談してみましょう。(それが難しいケースもあるのですが)、場合によってはカウンセリングのやり方を変えるなどして可能な時もあります。