
病院(心療内科・精神科)とカウンセリングの違いについて、一般の方にはあまり分からなかったりするので、ここで解説したいと思います。
①薬を出せる/出せない
病院(心療内科・精神科)は薬を出せますが、カウンセリングでは出せません。
そのため、薬が必要な状態(重度のうつ症状や、統合失調症など)の場合や、睡眠薬などが欲しい場合は、病院が必要になります。
②問題を一時的に乗り切るか/根本的に解決するか
病院では、薬の処方がメインで、生活リズムなどの簡単なアドバイスはありますが、どちらかと言えば一時的に問題を乗り切るアプローチがほとんどです。
それに対して、カウンセリングは自己肯定感を上げてストレスを受けにくくするなど、問題が再発しないような解決方法を探っていくため、根本的なアプローチと言えます。
当カウンセリングに来る相談者の方も、うつっぽい状態が治っただけでなく、「カウンセリングに来る前とは考え方もまるで別人になった」と表現される方もいらっしゃいます。
③健康保険が使える/使えない
病院では健康保険が使えるので3割負担などで済みますが、カウンセリングでは保険が使えないため、全額自己負担になります。
病院の1回あたり1,000円台~5,000円程度に対して、カウンセリング料は1回あたり8,000円~12,000程度と、決して安くはありません。
ただ、病院での診察時間は数分~長くても数十分程度ですが、カウンセリングは50分~75分という事と、カウンセリングでは問題を一時的に軽くするのではなく、根本的に改善することを目指しているため、コストパフォーマンスを考えると悪くないのではないでしょうか。
④カウンセリングが簡易的か/本格的か
病院では薬の処方がメインになりますが、医師が生活リズムや家族との関わり方などの簡単なアドバイスをしてくれる場合もあります。
また、医師だけではなくカウンセラーがいる病院もありますが、月1回、30分程度で内容は話を聞いたり近況を確認したりといった簡単なカウンセリングである場合が多いようです。
対してカウンセリングルームでは、1~2週間に1回、60分程度など集中的にカウンセリングを行い、相談者の考え方を深いレベルから変えていく事を目指します。例えば、過去の家族関係を振り返る中でどうやってマイナス思考が作られてしまったのかや、認知行動療法などを使って考え方をじっくり変容させていく作業が可能です。
⑤病的な状態か/病気ではないが悩んでいる状態か
重度のうつ病や統合失調症などがあったり、自殺願望が強いなど、病的な症状が重い場合には、薬が必要な時もあるので、病院に行った方がいい場合もあります。
一方で、病気という程ではないけど、自己肯定感が低くて日々生きづらい、対人関係で悩んでいる、学校や職場のことで悩んでいる、という場合や、
病院は通っているけどなかなかうつ病が治らないので、根本的に考え方を変えていきたい、という場合にはカウンセリングが適しています。
病院に行った方がいいのかもカウンセリングで聞ける
こういった判断がご自身で難しい場合は、カウンセリングで病院受診した方が良いかのアドバイスも可能です。一回でのご相談もできますので、ぜひご相談いただければと思います。