アダルトチルドレンについての、よくある誤解
臨床心理士として横浜や軽井沢でクライアントのお話を聞く中で、
「アダルトチルドレン」というフレーズは、「大人なのに、中身は子供っぽい人」という意味だと勘違いする方が多くいらっしゃいます。
しかしこれは誤解で、アダルトチルドレンとは
“Adult Children of Dysfunctional Family“
(子ども時代、うまく機能してない家庭で過ごし、今は大人になっている人)
という言葉を略したものです。
つまり、”子供っぽい”という意味は含まれていません。
むしろその反対で、親が大人になりきっていないような問題のある家庭で育つと、子供のほうが大人のような役割をさせられたりします。
例えば、いつも母親のグチの聞き役になったり、
両親の仲が悪くて父親がさびしそうにしていると、気を遣って一緒に過ごしてあげたり、
親が頼りないので、進路の相談などができず、一人で考えて決めなくてはならなかったり…。
つまり、子供なのに大人のような役割をさせられていたので、
子供でいることに集中できなかった、そのために
子供の時に必要な、精神的成長がおろそかになってしまい、
それが大人になって悪影響が出てしまっている、という事なのです。
誰もが皆、アダルトチルドレン
「多少の問題は、どこの家庭でもあるよ。そんなこと言ってたら皆アダルトチルドレンだよ」
と思うかも知れませんが、その通りです。
なぜなら、”完璧な親”というのは、この世に存在しないからです。
どこの親でも、性格の偏りがあったり、
忙しくて子供の話をちゃんと聞けない時があったり、
イライラして子供に八つ当たりしてしまったり、
子供がかわいい余りに過保護になり過ぎてしまう、といった事が起こります。
ところが、子供との関わり方に、あまりにも大きな問題があると、
子供が精神的に成長できなくなってしまい、
その結果、自分に対して極端に自信を失くしてしまったり、
人と上手く関われなくなってしまうのです。
これが、大人になると”生きづらい”という状態を作ってしまいます。
つまり、アダルトチルドレンというのは「程度の問題」だと言えます。
親から少ししか悪影響を受けてない人は、アダルトチルドレン度3%くらいだったり、
かなりひどい環境で育った人は、アダルトチルドレン度80%くらいかもしれませんが、
全く親の悪影響を受けていない、アダルトチルドレン度0%という人はいません。
皆、何かしらの悪影響は受けているものなのです。
アダルトチルドレンの改善方法
こういった親からの影響を改善するためには、主に以下のようなポイントに重点を置いて取り組む必要があります。
- 子供の頃の親との関係をじっくり振り返ってみて、それが一般的に子供にとっての理想的な関わり方だったのか考えてみる。
- 親との関係が、自分の考え方にどんなネガティブな影響を与えたのかを明らかにする。
- そのネガティブな影響(考え方)を積極的に変えていくワーク(認知行動療法、グリーフワーク等)を実施する。
- さらに、長年の習慣になっていた日常の具体的な場面での考え方や行動を変えるワークなどを実施する。
アダルトチルドレンの書籍などでも、こういった方法について書いてある本はありますが、「どの本が良いか分からない」「自分でやるのは不安」という方はカウンセリングがお勧めです。
臨床心理士が長年の経験と知識に基づいて、「このクライアントには、どのアプローチが有効か」を考えながらカウンセリングを進めていきます。
アダルトチルドレンを改善して、
より良い人生を送るために・・・。
この記事を読んで「もしかしたら自分も……」と感じられたり、長年抱えてきた生きづらさを解消したいと思われたりした時は、アダルトチルドレン専門のカウンセリングをご活用ください。
カウンセリングのご案内
対面でのご相談は、各ルームより詳細をご確認いただけます。
オンライン相談もいずれかの窓口より承っております。
※オンライン相談は全国どこからでも受診可能です。