引き寄せの法則は半分ホント、半分ウソ

引き寄せの法則でベストセラーになった、「思考は現実化する(ナポレオン・ヒル著)」という本があります。

この本では、「本気で望んだ事は、必ず叶う」と言っています。
成功した人がよく口にする言葉ですね。

心理学的にも、考えている事が実現するというのは、事実です。

「自分は価値のある人間だ」と思っている人は、表情が明るくハキハキ話し、積極的に自分をアピールし、人と関わろうとします。
すると周囲の人は、「魅力的な人だな」「きっと本当に優れた人なんだろうな」と思い込み、信頼して重要な仕事を任せたりします。

逆に、「自分はダメダメだ」と思っている人は、自信の無さからうつむきがちになり、笑顔も少なく、思い切ってチャレンジする勇気も出ません。
そんな人に、周りも良い印象を持ちませんし、運も逃げていくでしょう。
その結果、「やっぱり自分はダメダメだ」という思いが強くなるという、悪循環が生まれます。

この「自分は価値のある人間だ」「自分はダメダメだ」というような、自分の価値や能力についての考えを、カウンセリングでは「信念」と呼んでおり、その人の人生に強い影響を与えています。

ですから、当方のカウンセリングでも、この「信念」をネガティブなものからポジティブなものに変えていく、というアプローチはよく使われる方法で、実際その人の人生を変えるような、大きな成果を上げています。

ということで、「考えている事は現実になる」という引き寄せの法則は、本当ではあります。

ただし・・・、

「考えている事は全て実現できる」というのは間違いだと思います。

日本人でナンバー1になったスポーツ選手などがよく「努力すれば夢は必ず叶う」と言っていますが、
じゃあ彼らはなぜ、日本一ではなく、世界一になれなかったのでしょうか?
日本一になる願望は持っていたけど、世界一になる願望は持っていないからなのでしょうか?

本当に「夢は必ず叶う」なら、なぜ彼らは年を取ってからは、必死にトレーニングを重ねても現役引退しなくてはならないのでしょうか?

彼らは努力した結果、一時的であれ成功した事は確かですし、もちろんそれは素晴らしい事ですが、
そもそも彼らが成功したのは、実際人より優れた資質(運動神経)があったのだという事を見落としています。

いわゆる、「成功には、1%の才能と99%の努力が必要。
でも1%の才能がなければ、いくら努力しても成功しない。」という事ですね。

ですから、いくら強く願ったとしても、例えばその分野で才能がなければ、実現は不可能でしょう。

この点では、引き寄せの法則は間違いということになります。

 

ただ、才能は一部の人だけが持っているものではありません。

実際、カウンセラーとして色々な人を見てきて、全ての人が何らかの分野において、優れた能力があると強く感じます。

その優れた能力がどこにあるのかを発見するため、知能テストをやったり、キャリアカウンセリングを行う訳です。

ただ残念ながら、多くの人は、「自分にも、何かしら優れた能力がある」とは思えていません。
ですから、その優れた能力を探し出したり、伸ばそうという努力さえしません。

その結果、素晴らしい才能を埋もらせたまま、それほど達成感のない人生を何となく送ってしまう事になります。

これこそ、引き寄せの法則と言えるでしょう。
「自分なんて、それほど才能なんてない」という考えが、現実になってしまいます。ですから、

「自分には必ず、どこかに素晴らしい才能がある」

と信じること。(どこかに、というのがポイントです。必ず才能がある分野、ない分野があります。)

これならば、100%確実に叶う、引き寄せの法則と言えるでしょう。

 

HSPのカウンセリング その① ~HSPとは?~

「小さなことが気になる」、「疲れやすい」、「傷つきやすい」…このような悩みがある場合、
その背景には、生まれつきの気質の特徴があるかもしれません。

HSPとは?

HSPHighly Sensitive Person「とても敏感な人」)は、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。

HSPは、どの社会にも15~20%の割合で存在すると言われています。

この特徴を持つ人達は、そうでない人にとっては何でもない小さな刺激(環境の変化、人間関係、痛み、カフェイン、光、音等々)にも、敏感に反応します。

そのため、例えば大人数の集まりが苦手だったりします。たくさんの刺激がいっぺんに入ってきて、どうふるまったらいいか分からなくなってしまうのです。

   ★詳しくは→HSPの四特徴とは?

HSPは、社会の中では少数派なので、
「何で自分は他の人と同じようにできないんだろう」
「自分はダメな人間だ」
と感じることが多いかもしれません。

HSPを改善するには

例えば、体質で考えてみると、「お腹を壊しやすい」という人がいるとします。
多くの人にとって大丈夫な食べ物でも、すぐにお腹を壊してしまうので、「損な体質だな」と思うかもしれません。
でも、日々生活していくためには、食べて栄養を摂らなくてはなりませんから、
何をどう食べるとお腹を壊すのか知っておいたり、自分に合った食べ方を工夫すれば良いのです。
そうすれば、お腹を壊さなくても、必要な栄養を摂ったり食事を楽しむことができます。

HSPについても、同じことが言えます。
自分自身を知ったり、対人関係のスキルを身につけることで、HSPを改善することは可能です。

 ★詳しくは→HSPの克服方法

HSPのカウンセリング

HSPは、生まれ持った気質なので、それ自体を治すことはできないのですが、
そこから来る生きづらさは後天的なものなので、環境や人間関係などを変える事で改善することができます。

具体的には、自分の敏感さを理解すること、少しでも暮らしやすくなるための工夫をすること、セルフケアを取り入れることなどです

HSPは、人込みの刺激から離れて一人でいる時間も大切であるということも言われています。(参考コラム:「一人でいることの大切さ」

ただ逆に、敏感さを意識しすぎてひきこもってしまうと、ますます外に出るのがつらくなるので、
自分にとって最適な生活の仕方を見つけていくことが大切と言えるでしょう。

こういった事をHSPのカウンセリングで取り組んでいくことで、状況の改善は十分可能です。

執筆:カウンセラー木村

HSPのカウンセリングその② ~育児がつらい~