「話を聞くだけ」のカウンセリングはおすすめしない理由
アダルトチルドレンを直すには、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングでは、あまり効果がない場合がよくあります。
なぜなら、子供の頃に形作られた、私たちの人格を作っている核の部分は、いったん大人になってしまうと、なかなか変わりづらいからです。
ですから、子供時代をカウンセラーと一緒に振り返り、毒親との間で何が起こっていたのかを振り返るような、傾聴型(話を聞くだけ)のカウンセリングでは、一度固まってしまった「核」の部分を変える事は難しい場合が多いのです。
そのため、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングでは、「カウンセラーの方は丁寧に話を聞いてもらってスッキリしたけど、自分の性格は変わってない」という相談者の声がよく聞かれます。
効果の高いおすすめのカウンセリングは4ステップ法
そこで、スカイ&リーフで取り入れているのが、「4ステップ法」と呼ばれる方法です。
これは、クラウディア・ブラックの「子どもを生きればおとなになれるーインナーアダルトの育て方(アスク・ヒューマン・ケア、2,200円)」がベースになっていますが、効果を上げるためスカイ&リーフで独自にアレンジしたものです。
<アダルトチルドレン回復のための4ステップ法とは>
①過去を振り返る
②現在への影響を考える
③信念を変える
④新しいスキルを身につける
この4つのステップを、カウンセリングで継続的に進めていきます。
アダルトチルドレンを自分で治すには?
もし「カウンセリングよりも、なるべく自分で治したい」という方は、「子どもを生きればおとなになれる」を自分で読んで進めてみるのも良いでしょう。
ただ、本に書いてあるのは一般的なやり方で、その人の性格や過去の出来事によってアレンジが必要なので、「本に書いてある通りにやるだけでは、なかなか上手くいかない」、という感想も相談者から時々聞かれます。
また、「本を読んで自分でやる方法は、性格的に続かない。なのでカウンセリングで一緒にやりたい」という方もいます。
さらに、過去を振り返る作業は、つらい気持ちになったりする事もあるため、「一人でやるのは不安」という方もいます。
そういった場合はカウンセリングに来て頂いたり、本を読んで上手くできなかった部分だけカウンセリングで一緒に取り組んでも大丈夫です。
アダルトチルドレン克服にかかる時間は?
一般的に、アダルトチルドレンを克服するには比較的、長めのカウンセリングになります。
4ステップだけをやった場合、短い方で10回程度ですが、平均的には20回程度と考えた方が良いでしょう。
これは、アダルトチルドレンのカウンセリングとしては、かなり短い期間と言えます。もし、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングで進めた場合は、(うまくいって同じ効果が出たとしても)2~3倍の時間がかかってしまう事が多いのです。
ただ、過去の記憶を抑圧していたり、親を正当化する傾向がある方は、やや長くなる傾向があります。
また、4ステップだけではく、現在の親との関係や、子どもとの関係も同時に相談したい方は、その分カウンセリングの時間を取られるため、回数が多くなる傾向があります。
一方で、他のカウンセリングや自分自身で、既に親との関係を振り返って来た事がある方は、早く進む事が多いです。
4ステップ法を使ったカウンセリングは、まだあまり普及しておらず、横浜でも傾聴だけで進めているカウンセリングルームも多いため、できれば4ステップ法を採用しているカウンセラーを探すことがおすすめです。