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つまり、子供の頃は発達障害だと気付かなかったものの、大人になってから「自分は発達障害ではないか」と疑うようになったケースです。
これは、子供の頃には、発達障害が疑われるような症状がハッキリと出ていなかったためです。
例えば「授業中に席に座っていられない」「いきなり暴れ出して止まらない」「友達としょっちゅうトラブルを起こしている」
と言うような、目に見える大きな問題はなかったため、発達障害という診断を受けてこなかったのです。
こういった、子供の頃に診断されるような、分かりやすいケースは、比較的中度~重度の発達障害と言えるでしょう。
ところが、軽度または「やや発達障害の傾向がある」というような軽度のケースは、大きな問題を起こしている訳ではないため診断を受ける機会がなく、子供の頃には見過ごされてしまうのです。
それでも、「落ち着きがない」と先生によく怒られたり、
空気が読めないせいで、同級生にイジメられたり、
集中力がなくて勉強が手につかなかったりと、
本人なりにストレスを抱えながら、子供時代を過ごしていたりします。
それでも、学生時代は何とか乗り切れてしまう場合が多いのです。
しかし、大人になって社会に出ると、人生はもっと複雑になります。
会社では、仕事がいきなり降って来て残業になり、予定表通りには進みません。
そして、難しい性格の上司や顧客と、信頼関係を築かなくてはなりません。
教科書のようなマニュアルがない中で、相手の意図をくみ取ったり場面を読んだりして、物事を進めていく必要があります。
そんな中で、「会社で上手く人間関係が作れない」「上司にしょっちゅう怒られる」
「仕事のパフォーマンスが上がらない」「失敗するとテンパってしまい、感情のコントロールができなくなる」
「物事の優先順位がつけられない」「自分に自信がなくなり、気分が落ち込む」
といった色々な問題が出てきます。
そして、ネットなどで調べてみて、「自分は発達障害ではないだろうか?」と疑い始める方が、かなり相談にいらっしゃいます。
実際、私の知り合いの中にも、
「発達障害という診断を受けたことはないけど、発達障害の傾向がある」という方は沢山います。
発達障害は、主に「ADHD傾向」と「アスペルガー傾向」があるのですが、軽度の方には、こういった特徴が見られます。
ADHD傾向
・物をよくなくす
・集中力が続かない
・待つのが苦手
・気分がコロコロ変わる
アスペルガー傾向
・こだわりが強く、完璧主義
・人に合わせるのがストレスで、友達が少ない
・職場での人間関係が上手くいかない
・自分に自信がない
・よく考えずに、人を傷つける事を言ってしまう
特にアスペルガー傾向のある人は、大人になってから人間関係で上手くいかない事が多いようです。
ただ、発達障害の方にも短所がある分、長所があります。
例えば、ADHDの方はエネルギッシュで、思った事をすぐ行動に移すことができます。
アスペルガーの方は、人前で堂々と話せるし、どこか天然で周りを和ませるタイプの人が多いのです。
ですから、「発達障害」という事に変にコンプレックスを持たず、
自分の長所と短所をよく知って、それを活かしたり、カバーして生きていくことがポイントなのです。
当方のカウンセリングでも、大人の発達障害の方が、より上手く生きていくためのサポートをさせて頂いています。
ぜひお気軽にご相談下さい。