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カテゴリー: カウンセリング方法

良いカウンセラー、悪いカウンセラーの見分け方

カウンセリングの効果が出るかどうかは、良いカウンセラーに当たるかどうかで大きく左右されるため、相談される方にとっては非常に大事なポイントかと思います。

とはいえ、カウンセラーに対してイマイチ良い印象が持てなくても、「カウンセリングってこんなものなのかも」と思ってしまい、判断しづらいかも知れません。

以下は、経験豊富なカウンセラーからの目線で「こんなカウンセラーは良くない、カウンセリングの効果が上がらないだろう」と思う点です。

①質問に明確に答えてくれない

良いカウンセラーは、相談者の問題に対して分かりやすく答えてくれるはずです。例えば、

「どれぐらいの頻度で来たらいいですか?それはなぜですか?」

「こういう問題って、カウンセリングで良くなりすか?」

「何回ぐらい来れば、なんとなくの見通しが分かりそうですか?」

「こんな悩みで相談に来て良かったんでしょうか?」

・・・などの質問に対して、普段からしっかりとカウンセリングを実践しているカウンセラーであれば、ざっくりとでも答えられるはずです。

その一方で、明確には答えづらい質問もあります。特に、カウンセリングの最初の頃は、カウンセラーも相談者について十分理解し切れていないため、

「何回ぐらいのカウンセリングで良くなりますか?」

「私は双極性障害なのでしょうか?」

などと聞かれても、「その可能性もありますが、もう少し経過を見ていかないとハッキリとは言えないですね」としか言いようがない場合もあります。

また、カウンセラーのプライベートな事を聞かれた時に、カウンセラーによってはそういった情報はカウンセリングの効果を上げるために、あえて出さない方がいいという考え方の場合もあります。その場合は、ハッキリ答えてくれなくても問題ないと思われます。

少なくとも、分からない場合は「分からない」、答えられない質問の場合は「答えられない」と、なぜ答えられないのかを説明しながら、きちんと言ってくれるカウンセラーであれば大丈夫でしょう。

②開始時間、終了時間を守らない

カウンセリングの効果を上げるためには、決められた開始時間と終了時間をカウンセラーが守るということは、とても大切なことです。

なぜなら、開始や終了の時間がまちまちになってしまうと、カウンセラー側も相談者側も色々な雑念や心配が出て来てしまい、カウンセリングの邪魔になってしまうからです。

(カウンセラー側の雑念)

「今日こそ時間通りに終われるかな?(ソワソワ集中できない)」

「次のクライアントの予約まであまり時間がないから、今日も終了時間が延びてしまって、クライアント同士がはち合わせしてしまったらどうしよう」

「この前はだいぶ時間を延長したから、今日も時間を延長してあげないとクライアントは不機嫌になるかな?」

(相談者側の雑念)

「この後に予定があるのに、今日もカウンセリングが延びてしまったらどうしよう」

「この前は時間を延長して長い時間、話を聞いてくれたのに、今日は時間ぴったりに終わらせられた。カウンセラーに嫌われたかな?」

「私は今日は遅刻して来たんのに、終了時間をずらしてくれないなんて、こちらの事を親身に思ってくれてないんじゃないか?」

・・・このように、開始や終了の時間があいまいになってしまうと、カウンセリング中にお互いに色んな雑念や個人的な感情が浮かんで来てしまい、カウンセリングの内容に集中できなくなってしまいます。

そのため、開始と終了時間はしっかり守るというのは、カウンセラーの教育の中で必ず教わる事ですし、カウンセリングの効果をあげようとしっかり意識しているカウンセラーは、時間をきちんと守るはずです。

もちろん、カウンセリングの流れによっては終了時間が数分ずれるという事は、優秀なカウンセラーでも起こる事ですが、毎回終了の時間が延びるというのは問題ありです。

また、カウンセラー側の都合で開始時間が遅れるというのは、非常事態を除いてはあってはならない事です。もし予想外に開始が遅れてしまった場合、まともなカウンセラーであれば、謝罪の言葉と遅れた分の時間をどう埋め合わせするのかの相談があるはずです。

一方で、相談者側の都合で開始の時間に遅れてしまう事はあり得るので、それについては過剰に気にしなくても問題ありません。

③傾聴以外のアプローチがない

カウンセリングの勉強をあまりしてこなかったカウンセラーは、傾聴しかスキルを持っていない場合があります。

もちろん、傾聴は基本のカウンセリングスキルですから、傾聴する中で改善すべき問題をピックアップしていったり、相談者の考え方の傾向を見つけていったり、気持ちに共感することで相談者をサポートしたりと、傾聴はカウンセリングにおいて欠かせない役割を果たしています。

そのため、傾聴だけでも改善する問題もあるので、ご自身の場合は傾聴でも十分だと思われる場合は、傾聴のみのカウンセラーでも大丈夫かと思われます。

その一方で、傾聴だけでは十分な効果が出せない場合も多くあるので、有能なカウンセラーであれば傾聴以外のカウンセリング方法も勉強しているはずです。(参考記事:「話を聞くだけ」のカウンセリングは無駄?)

傾聴以外の代表的なアプローチは、認知行動療法や精神力動療法ですが、それ以外でも相談内容に合っているアプローチなら問題ありません。

念のため、

「傾聴以外のアプローチはありますか?」

「自分の問題には、傾聴とそれ以外のアプローチでは、どう結果の違いが出るか?」

と聞いてみても良いと思いかも知れません。

以下は外部のサイトですが、他に関連した記事です。ご参考にどうぞ。

どんな心理カウンセラーだったら大丈夫?良いカウンセラーと悪いカウンセラーの見分け方

カウンセラーの探し方の12のポイント

投稿者 skyleaf投稿日: 2023年7月5日2023年7月6日カテゴリー カウンセリング方法良いカウンセラー、悪いカウンセラーの見分け方にコメント

アダルトチルドレンの治し方・回復方法

「話を聞くだけ」のカウンセリングはおすすめしない理由

アダルトチルドレンを直すには、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングでは、あまり効果がない場合がよくあります。

なぜなら、子供の頃に形作られた、私たちの人格を作っている核の部分は、いったん大人になってしまうと、なかなか変わりづらいからです。

ですから、子供時代をカウンセラーと一緒に振り返り、毒親との間で何が起こっていたのかを振り返るような、傾聴型(話を聞くだけ)のカウンセリングでは、一度固まってしまった「核」の部分を変える事は難しい場合が多いのです。

そのため、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングでは、「カウンセラーの方は丁寧に話を聞いてもらってスッキリしたけど、自分の性格は変わってない」という相談者の声がよく聞かれます。

効果の高いおすすめのカウンセリングは4ステップ法

そこで、スカイ&リーフで取り入れているのが、「4ステップ法」と呼ばれる方法です。

これは、クラウディア・ブラックの「子どもを生きればおとなになれるーインナーアダルトの育て方(アスク・ヒューマン・ケア、2,200円)」がベースになっていますが、効果を上げるためスカイ&リーフで独自にアレンジしたものです。

<アダルトチルドレン回復のための4ステップ法とは>

①過去を振り返る
②現在への影響を考える
③信念を変える
④新しいスキルを身につける

この4つのステップを、カウンセリングで継続的に進めていきます。

アダルトチルドレンを自分で治すには?

もし「カウンセリングよりも、なるべく自分で治したい」という方は、「子どもを生きればおとなになれる」を自分で読んで進めてみるのも良いでしょう。

ただ、本に書いてあるのは一般的なやり方で、その人の性格や過去の出来事によってアレンジが必要なので、「本に書いてある通りにやるだけでは、なかなか上手くいかない」、という感想も相談者から時々聞かれます。

また、「本を読んで自分でやる方法は、性格的に続かない。なのでカウンセリングで一緒にやりたい」という方もいます。

さらに、過去を振り返る作業は、つらい気持ちになったりする事もあるため、「一人でやるのは不安」という方もいます。

そういった場合はカウンセリングに来て頂いたり、本を読んで上手くできなかった部分だけカウンセリングで一緒に取り組んでも大丈夫です。

アダルトチルドレン克服にかかる時間は?

一般的に、アダルトチルドレンを克服するには比較的、長めのカウンセリングになります。

4ステップだけをやった場合、短い方で10回程度ですが、平均的には20回程度と考えた方が良いでしょう。

これは、アダルトチルドレンのカウンセリングとしては、かなり短い期間と言えます。もし、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングで進めた場合は、(うまくいって同じ効果が出たとしても)2~3倍の時間がかかってしまう事が多いのです。

ただ、過去の記憶を抑圧していたり、親を正当化する傾向がある方は、やや長くなる傾向があります。

また、4ステップだけではく、現在の親との関係や、子どもとの関係も同時に相談したい方は、その分カウンセリングの時間を取られるため、回数が多くなる傾向があります。

一方で、他のカウンセリングや自分自身で、既に親との関係を振り返って来た事がある方は、早く進む事が多いです。

4ステップ法を使ったカウンセリングは、まだあまり普及しておらず、横浜でも傾聴だけで進めているカウンセリングルームも多いため、できれば4ステップ法を採用しているカウンセラーを探すことがおすすめです。

投稿者 skyleaf投稿日: 2023年3月1日2023年3月1日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法タグ おすすめ, どれぐらいかかる, アダルトチルドレン, カウンセリング, 横浜, 治すには, 直す, 自分でアダルトチルドレンの治し方・回復方法にコメント

カウンセリングの効果がない時とは?

残念ながら、カウンセリングに通っても効果が出ない時もあるのは事実です。

それはカウンセリング全般にも言える事ですし、スカイ&リーフでも、そういう状況はあり得ます。

そうなるとお金と時間の無駄になってしまうので、極力避けたいところですが、

それはどんな場合でしょうか?

カウンセリングに対してのやる気(モチベーション)が低い

これが一番大きな理由と言っても過言ではないでしょう。

例えば、親から何の説明もなく突然カウンセリングを受けさせられたとか、妻や夫から強引に行けと言われてイヤイヤ来た場合などは、本人にはやる気がないため、本気で取り組もうとしないですし、すぐ来なくなってしまうのが関の山です。

カウンセリングは、カウンセラーと相談者の「共同作業」なので、本人に取り組む気持ちがないと効果はあまり望めないと言ってもいいでしょう。

ただ、本人にやる気がないのにカウンセリングを続けなくてはならない場合もあります。例えば、パートナーから「カウンセリングに行かないと離婚する」と言われていたり、子供がリストカットをしたりなどして放置しておいては心配な場合などです。

こういった場合には、続けて通う事さえできれば、少しずつカウンセリングの良さを理解してやる気が出てくる場合もあるかも知れません。

もっとも、そうなる前にカウンセリングをやめてしまうパターンの方が多いので、基本的には本人がカウンセリングに行きたいと思うようになるまではタイミングを待つ方が良いでしょう。

ただし、本人に自殺の危険性などがあり放置していては危険な場合などは、まずは連れてきてもらうか、ご家族が相談に来るなどして早急に対応しましょう。

相談者がカウンセリングに望む事が現実的ではない時

先ほどの場合と反対に、相談者がカウンセリングにかける期待が大きすぎて、カウンセリングに来てみて期待外れだった、効果がなかった、とご本人が思ってしまう事もあります。それは以下のような場合です。

●1~3回などの短期のカウンセリングで、性格を大きく変えられると期待して来る

⇒1~3回のカウンセリングで現実的に変えられるのは、限定された問題について(例:職場のある人とどう付き合ったら良いか、など)です。性格を全体的に変えていくには、数か月~年単位のカウンセリングが必要です。

●カウンセラーに対しての期待が大き過ぎ、「要求を全てかなえてくれる」「説明しなくても分かってくれる」「一度の説明で全て聞き逃さずに理解してくれる」と思って来る

⇒こういった方は、普段の生活でも周りの人への期待が大き過ぎ、それに応えてもらえないと腹を立ててしまい、対人関係が続かない、というパターンが多いのです。

カウンセラーの力量(実力)不足

スカイ&リーフに限っては、全体的にカウンセリングの能力が不足しているカウンセラーというのはいませんが、

特定の分野(例:摂食障害、性的な悩み、障碍児のサポート等)によっては経験が少なく、自信がないという場合はあり得ます。(ただ、これはカウンセリングの申し込み時に書いて頂ければ、適切なカウンセラーが担当するはずですが)

スカイ&リーフに限らず、もしカウンセリングに2~3回通い、問題の全容を説明したにも関わらず、カウンセリングでどういった作業をしていけば問題が改善していくのか、納得のいく説明がないのであれば、カウンセラーの実力不足の可能性があります。

こういったカウンセラーを見分けるためには、2~3回通ってから「この問題は、どういう方法で改善していきますか?」「カウンセリングに通って良くなるでしょうか?」と聞いてみましょう。

カウンセリングに100%という事はないので、カウンセラーも「絶対に良くなります」とは言わないと思いますが、自信があれば「たぶん大丈夫だと思います」くらいは聞けると思います。「それは分かりません」という答えしか返ってこないのであれば、カウンセラーの実力不足を疑った方が良いかも知れません。

改善に時間がかかるケースの時

これは、「カウンセリングの効果がない」というよりは、クライアントの性格や問題の性質によっては、改善するまでに年単位の時間がかかるため、一見良くなっているように見えない場合です。

例えば、発達障害の方の場合、不安や恐怖といった感情が人一倍強いため、どうしてもマイナス思考の方にひっぱられがちになり、プラス思考になるには、根気よく時間をかけて取り組んでいく必要があります。

また、とにかくたくさん話をしたい相談者の場合、カウンセリングの時間のほどんどが現状を報告するだけで終わってしまい、改善するためのアプローチに割く時間が少なくなるため、改善に時間がかかる場合があります。(もっとも、ご相談者自身が「話を聞いてもらう事でスッキリしたり整理できるので、それで構わない」という事であれば全く問題ありません)

このように、もっとカウンセリングの効果を早く出していきたいという場合には、「カウンセリングの効果を早める事は可能か」とカウンセラーに相談してみましょう。(それが難しいケースもあるのですが)、場合によってはカウンセリングのやり方を変えるなどして可能な時もあります。

投稿者 skyleaf投稿日: 2023年2月14日2023年2月14日カテゴリー カウンセリング方法タグ カウンセリング, 効果がないカウンセリングの効果がない時とは?にコメント

アダルトチルドレンは愛着関係を作ることが難しい? ~アダルトチルドレンが楽になっていくために~

アダルトチルドレンと愛着障害

アダルトチルドレンとは、機能不全の家庭で育ち、生きづらさを抱えた人のことを言います。 もともとはアルコール依存の親をもつ家庭が注目されましたが、現在では、アルコールの問 題だけではなく、両親の不和や虐待、親のコミュニケーションや世話の不足など、機能不全 の家庭について、より広い概念で考えられるようになってきています。 

愛着とは、一般的に人が養育者など重要な他者との間に築く情緒的な結びつきであると言 われています。人間も哺乳類も幼く弱い時期に親などの自分を守ってくれる存在とつなが ろうとすることは、生きていくために必要な本能的な衝動だと考えられています。 また、ボウルビーが「ゆりかごから墓場まで」(Bowlby,1979)と言ったように、幼児期だけ ではなく、人生が続く限り愛着は大事なものだと考えられています。 

養育者だけではなく、友人、恋人、夫婦、同僚など人生における重要な他者との関係でも大 切なものとなり、大人になっても困った時や心が弱った時に誰かを頼ることができるのは 大きな助けとなるものです。 

さて、アダルトチルドレンと愛着の関係についてですが、機能不全の家庭で育ちアダルトチ ルドレンとしての生きづらさを抱えた人のほとんどは、多かれ少なかれ愛着の傷やトラウ マをもっていると言えるでしょう。 

つまり、本能的に親を頼ろうとはしても、それが難しかった環境があり、それゆえに自分は 愛されないとか、他者は頼りにならないし信用できないなどの信念をもつことがあり、大人 になっても自己価値や対人関係の問題、生きづらさ(愛着障害)を抱えてしまうことが多いのです。 

愛着には型がある

愛着理論(Bowlby,1979)では、幼い頃から繰り返された親との関係性によって、自分の価値 や感情の扱い方、対人関係の築き方などにおいて、特定の信念やパターンが定着すると考え られています。それが愛着の型となります。 

例えば典型的には次のような愛着の型があります。

①安定型

他者は自分が必要な時に助けてくれるし、そばいいてくれる、頼りになる。 自分に価値が感じられ、対人関係に関する不安も少ない。自分の感情を感じ ることができ、他者に伝えることもできる。

②回避型

他者は自分が必要な時に助けてくれないし、恥をかかせたり、批判したりす る。自分の感情やニーズを抑え、親密な人間関係や頼ることを回避し、なん でも自分独りで解決しようとする。

③不安型

他者は自分が必要な時にそばにいてくれることもあるが、いてくれないこと もある。対人関係に関する不安が強く、誰かがそばにいても独りぼっちにな る不安を感じやすい。

④混乱型

他者は自分が必要な時に助けてくれないし、怖がらせたり、怖がっていたり する。自分自身にも他者にも頼ることができず、感情があまりに圧倒的にな るため、感情を感じないようにする。

これらのいくつかが組み合わされた愛着の型となることも多いですが、自分が主に用いる 愛着の型というものが形作られていきます。 

そして不安定な愛着の型(②~④)は、大人になっても問題となることがあり、時には親世 代から子ども世代にその問題が引き継がれることもあります。 

アダルトチルドレンと不安定な愛着の型

ちなみに、ここでは詳しくは書きませんが、アダルトチルドレンにはいくつかのタイプがあ ると言われています。 

代表的なものとして、ヒーロー(英雄)、スケープゴート(生贄)、ロストワン(いない子)、 ケアテイカー(世話役)、ピエロ(道化師)、イネイブラーなどがあります。 最近ではよくヤングケアラーという言葉を耳にしますが、これは本来大人が担うはずの家 事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことを意味します。 

つまり、アダルトチルドレンは家族の中である役割を担うことが求められ、年齢相応の本来 のありたいような存在ではいられず、安定した愛着関係や型を作っていくことが難しい環 境にあったと考えられます。 

愛着障害は治せる?アダルトチルドレンの生きづらさを改善するには 

では、機能不全の家庭で育った人は不安定な愛着の型が一生改善しないままなのでしょうか? 

実はそうではなく、友人や恋人、夫婦などにおいて安定した愛着関係をもてる人と出会い、 関わりを続けていくことで、少しずつ不安定な愛着が安定したものへと変容していくこと があるとも言われています。これはカウンセラーからしても希望をもてることです。 

例えば、「自分の感情や気持ちは人から否定される」と思い込んでいた人が、誰かから感情 や気持ちを共感され肯定される体験をすることは変容のための大切な一歩となります。 人から受けた傷は人とのふれあいを通じて癒されるものです。 

そのため、カウンセリングにおいても、一部の心理療法(例えば AEDP など)では、カウ ンセラーは積極的に安定した愛着型への変容を促していく関わりを大事にしていきます。 これを修正感情愛着体験(Prenn,2009)と言います。 

アダルトチルドレンとして家族の中で役割を担うことや、愛着の型を形作ることは、ある意 味では自分や家族との関係性を守り、生き抜いていくために必要な防衛のありかたであっ たと言えるでしょう。 

アダルトチルドレンの生きづらさを改善していくためには、そういった役割や不安定な愛 着の型(愛着障害)をもつに至った成り立ちを理解すること、過去と現在の違いを認識して対処してい くこと、そして本来感じてよかったはずの感情やニーズを少しずつ取り戻していくこと、な どが大切となります。 

もし、身近な人間関係で安心できる関係を築ける人がいれば、それが一番望ましいことでし ょう。 

ただ、身近ではなかなかそういった人と出会えないという方、またはカウンセラーと一緒に アダルトチルドレンの生きづらさに取り組んでみたい方は、ぜひ一度カウンセリングを利 用してみてください。

 

文責:カウンセラー山岸

投稿者 skyleaf投稿日: 2022年6月2日2023年2月21日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法, 心理学, 恋愛タグ アダルトチルドレン, カウンセリング, 人間関係, 愛着障害アダルトチルドレンは愛着関係を作ることが難しい? ~アダルトチルドレンが楽になっていくために~にコメント

HSPのカウンセリング その② ~育児がつらい~

HSPのカウンセリング例:Nさん(30代、専業主婦)の場合

Nさんは会社員の夫と、2歳の息子との、3人家族です。
夫は仕事で忙しいため、Nさんは平日、朝から夜までずっと息子と2人で過ごします。

午前中は家事の後、公園に行き、昼食と昼寝の後に、
また外に遊びに行き、夕方まだ遊びたいS君を何とか家に連れて帰って、夕食と片付け、
入浴、寝かしつけというのが基本的なパターンです。
Nさんは毎日疲労困憊し、半ば本気で「この子はもっと元気なお母さんに育ててもらった方がいいんじゃないだろうか?」
と考えてしまったり…。

HSPの母はなぜ育児がつらい?

「人とずっと一緒だと疲れる」というのは、HSPの悩みでよくあげられるものです。
子供が大切な存在であることは間違いありませんが、幼い息子とずっと一緒にいるのは、
HSPであるNさんにとって、とても消耗することです。
1人で静かに過ごす、自分をリセットする時間がほしくても、子供が小さい時にそういう時間をとることは困難です。

Nさんは、他のお母さんは平気そうなのに、自分だけが「つらい」「休みたい」と思っていることに罪悪感を感じていました。
しかし、誰にも相談できず、つらさをそのままにしているうちに、心のエネルギーがどんどん減っていって、
楽しさやあたたかさも感じられなくなってきてしまい、カウンセリングに行ってみる事にしました。

HSPの母のカウンセリング

カウンセラーは、「お子さんにとっても、Nさんが心身ともによい状態である方がよいはずです。

自分一人でやりきろうとするのではなく、周りの理解と協力を得ることが必要でしょう。」とアドバイスし、夫の協力を得ることになりました。

Nさんは夫と話し合い、夫が休みの日には子供を預けて、1人で過ごす時間を作ることにしました。

また、周りの親子もそれぞれに個性があることに気付いたり、
自分がHSPとして持っている特性と、親という立場で必要とされることの、折り合いをつける方法が少しずつ見えてきて、

以前よりかなり気持ちが楽になり、カウンセリングも3回ほどで終了しました。

HSPの改善ポイント

HSPの特徴を持つ人達は、自分の中で動揺したり、混乱したり、疲れたりしていても、
それを表現することは比較的少ないので、周りの人には、当人がどんな問題を抱えているかがよく分かりません。

家族や友人など、親しい人には、HSPの特徴を説明したり、
それについて協力してほしいことを伝えることが、理解と支援を得ることに役立ちます。
この時、相手からも質問してもらったり、要望があれば出してもらうとよいでしょう。

※この記事は、プライバシー保護のため、いくつかのケースをもとにまとめたものです。

執筆:カウンセラー木村

HSPのカウンセリング その①へ

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年11月1日2018年11月5日カテゴリー カウンセリング方法, 心理学, 未分類, 相談内容, HSPタグ HSP, カウンセリング, 子育て, 育児HSPのカウンセリング その② ~育児がつらい~ への1件のコメント

HSPのカウンセリング その① ~HSPとは?~

「小さなことが気になる」、「疲れやすい」、「傷つきやすい」…このような悩みがある場合、
その背景には、生まれつきの気質の特徴があるかもしれません。

HSPとは?

HSP(Highly Sensitive Person「とても敏感な人」)は、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です。

HSPは、どの社会にも15~20%の割合で存在すると言われています。

この特徴を持つ人達は、そうでない人にとっては何でもない小さな刺激(環境の変化、人間関係、痛み、カフェイン、光、音等々)にも、敏感に反応します。

そのため、例えば大人数の集まりが苦手だったりします。たくさんの刺激がいっぺんに入ってきて、どうふるまったらいいか分からなくなってしまうのです。

   ★詳しくは→HSPの四特徴とは?

HSPは、社会の中では少数派なので、
「何で自分は他の人と同じようにできないんだろう」
「自分はダメな人間だ」
と感じることが多いかもしれません。

HSPを改善するには

例えば、体質で考えてみると、「お腹を壊しやすい」という人がいるとします。
多くの人にとって大丈夫な食べ物でも、すぐにお腹を壊してしまうので、「損な体質だな」と思うかもしれません。
でも、日々生活していくためには、食べて栄養を摂らなくてはなりませんから、
何をどう食べるとお腹を壊すのか知っておいたり、自分に合った食べ方を工夫すれば良いのです。
そうすれば、お腹を壊さなくても、必要な栄養を摂ったり食事を楽しむことができます。

HSPについても、同じことが言えます。
自分自身を知ったり、対人関係のスキルを身につけることで、HSPを改善することは可能です。

 ★詳しくは→HSPの克服方法

HSPのカウンセリング

HSPは、生まれ持った気質なので、それ自体を治すことはできないのですが、
そこから来る生きづらさは後天的なものなので、環境や人間関係などを変える事で改善することができます。

具体的には、自分の敏感さを理解すること、少しでも暮らしやすくなるための工夫をすること、セルフケアを取り入れることなどです。

HSPは、人込みの刺激から離れて一人でいる時間も大切であるということも言われています。(参考コラム:「一人でいることの大切さ」)

ただ逆に、敏感さを意識しすぎてひきこもってしまうと、ますます外に出るのがつらくなるので、
自分にとって最適な生活の仕方を見つけていくことが大切と言えるでしょう。

こういった事をHSPのカウンセリングで取り組んでいくことで、状況の改善は十分可能です。

執筆:カウンセラー木村

HSPのカウンセリングその② ~育児がつらい~へ

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年10月22日2019年12月4日カテゴリー カウンセリング方法, 心理学, 相談内容, HSPタグ HSP, カウンセリング, 横浜, 治療HSPのカウンセリング その① ~HSPとは?~ への2件のコメント

アダルトチルドレン(AC)のカウンセリング方法とは?

当方のカウンセリングでは、アダルトチルドレンの方が多く申し込みされます。

 

割合的で言うと、じつに半数以上の方がアダルトチルドレンのカウンセリングを受けています。

 

通常では、アダルトチルドレンの方のカウンセリングは「繰り返し話すことで、少しずつ自分を受け入れられるようになっていく」という方法を取る事が多く、ほとんどのカウンセリングセンターでも、このアプローチしか行っていません。

ただ、この方法だとカウンセリングに年単位の長い時間がかかってしまったり、この方法では変わらない相談者の方も多くいます。

実際、「他のカウンセリングルームでアダルトチルドレンの治療を受けていたが、話を聞いてもらって少し楽になったけど、自分自身は何も変わっていない」という方が多く申し込みに来られています。

 

当方では、アダルトチルドレンの方に対して比較的短期間で改善が可能な、非常に効果の高いカウンセリングプログラムを採用しており、おすすめしております。

 

具体的には、精神分析的アプローチと認知行動療法を組み合わせたカウンセリング方法を、4段階で進めていくもので、従来のような「聞くだけ」ではない、積極的なアプローチというのが特色です。

 

このカウンセリング方法は非常に高い効果があり、終了する頃には「何十年も自分の存在をネガティブの事をネガティブにしか捉えられなかったのに、自分を認めてあげられるようになった。生きやすくなった。」という方がほとんどです。

 

目安として、この4段階のアプローチは最短で10回程度で終わりますが、じっくり取り組みたいポイントがある方は、もう少し回数がかかる場合がありますので、基本的にはご相談者のご希望によります。

 

 

詳しくはお問合せフォームまでお待ちしております。

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年8月9日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法, 相談内容アダルトチルドレン(AC)のカウンセリング方法とは?にコメント

「話を聞くだけ」のカウンセリングは無駄?

カウンセリングの中で、相談者の方から、時々こんな声を聞きます。

「ただ話を聞いてもらうだけでは意味がないと思います・・・。それより具体的なアドバイスが欲しいんです。」

では、「話すだけのカウンセリング」では、本当に効果はないのでしょうか?

・・・そんなことはありません。

現代のカウンセリングの基礎を作ったカール・ロジャーズは、「じっくり話を聞き共感することで、相談者は自然と変わっていく」と主張し続けていました。

特に、以下のようなケースでは、大きな効果があります。

「話を聞くカウンセリング」が効果をあげるケース

①今まで、その問題について誰にも話してこなかった

こういう方は、「誰にも話せなかった」という方が正しいかも知れません。「こんな事を話したら、きっと軽蔑されるだろう」と自分を恥じて、誰にも言えないのです。
しかし「誰にも話せない事」があり、自分だけの胸にしまっているということは、自分を恥じ続けるということになり、心理的に大きく足を引っ張ります。
それをカウンセラーに話し、否定せずに話を聞いてもらうことで、「自分はそれほど恥ずべき存在ではなかったんだ」と思え、自分を受け入れられるのです。

また、話しながら「悲しみ」「怒り」「落ち込み」といった様々な感情を出すことで、大きなプラスの効果があります。これを、カウンセリングで「カタルシス効果」と呼んでいます。

②自分自身で考えを整理したり、気づいたりする事がある程度できる

普段から関連の本を読んでいたり、自分なりに色々な方法を考えて試行錯誤できる方は、カウンセリングを「情報を整理する場」として使うことで気付きがあり、前進することができます。
こういった方の特徴としては、以前から「心理学が好き」だったり、「心のテーマについてあれこれ考えることが好き」ということがあげられます。

→傾聴型カウンセリングの効果(参考サイト)

その一方で、「話すだけ」ではなく、もっと積極的なアプローチが必要な場合もあります。

「話すだけ」のカウンセリングでは効果が上がらないケース

①発達障害(アスペルガー症候群)の方

アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害)の方は、自分で気付く力が弱いため、カウンセラーに話を聞いてもらうだけでは、なかなか気付きが起こりづらいのです。そのため、カウンセラーが積極的に新しい考え方や行動を提案していく必要があります。
また、例えばアスペルガー症候群の方はコミュニケーションスキルが低かったりなど、特定のことが極端に苦手な可能性があるので、カウンセリングの中で具体的にスキルを学んでいくことが大切です。

②うつ病や不安障害が非常に強い

こういった相談者の方は、思考があまりにネガティブになっているため、自分で考え方のゆがみに気付いて立て直すことが難しくなっています。その場合には、認知行動療法など積極的に考え方を修正するアプローチが必要になります。

⓷自己評価が極端に低い

主にアダルトチルドレンの方に多いのですが、自尊感情が極端に低い方は、やはりマイナス思考が非常に強く、そこから抜け出すのにかなりの大きな変化を要します。
「聞いてもらうだけ」のカウンセリングでも、受け止めてもらう体験を通して、少しずつ自分を立て直していく事は可能ですが、年単位のお時間がかかってしまいます。そのため、認知行動療法を使って考え方を修正していくようなアプローチを含めるようにして、積極的に働きかけていく必要があります。

以上のように、「聞いてもらうだけ」のカウンセリングでも効果があるケースも多くありますが、相談者のタイプや相談内容によってはそれだけでは十分ではなく、認知行動療法や、対人関係スキルを身につけて行くといった要素も必要になります。

スカイ&リーフでは、相談者の方にどういったアプローチが合っているのかを、色々な情報を参考にして決めていきます。

カウンセリングのお問合せはこちらへ

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年4月25日2019年9月4日カテゴリー カウンセリング方法, 認知行動療法タグ カウンセリング, カール・ロジャーズ, 効率的, 認知行動療法「話を聞くだけ」のカウンセリングは無駄? への1件のコメント

認知行動療法で効果が出る人、出ない人

認知行動療法は、短期的に考え方を変える方法として人気ですが、実は合う人と、合わない人がいます。

 

⓵過去に強烈なトラウマ体験がある人・・・虐待を受けていたり、ひどいイジメを受けていた人は、自分に対して持っているイメージがあまりにネガティブで強力なため、認知行動療法では歯が立たない場合があります。こういった方は、まず過去をしっかり掘り下げ、消化していくための精神分析的なアプローチをやる必要があります。

⓶理屈より感情で考えるタイプの人・・・認知行動療法は、理論的な方法を使って考え方を変えていく方法です。そのため、物事を理論的に考える人には非常に納得感があり、高い効果が出ます。その反対に、感情や直感で物事を判断するタイプの人には、「頭では分かるけど、何か納得できない」となってしまいます。

⓷アダルトチルドレンで、親から受けた影響が大きい人・・・⓵のパターンのようにトラウマと言えるほどの虐待を受けていなくても、家族の影響により、自分に対するイメージが非常にネガティブな人もいます。こういう方も、やはり認知行動療法をやってもネガティブな感が方がなかなか変わらないものです。その場合は、まずは精神分析的なアプローチを使い、過去の原因から探っていく方が効果が高いでしょう。

 

上記のようなケースでは、せっかく認知行動療法をやっても、残念ながらぱっとした効果が出ないのです。

 

そうならないように、カウンセリングの1回目に、上記のような事を確認されるかと思います。相談者の方からも、上記に思い当たる事があれば、積極的にカウンセラーに伝えるようにして下さい。

ただ、認知行動療法は人気があるので、「どうしても認知行動療法を試してみたい」という方もいます。そういう場合は、試しに受けてみて効果が出るか見るのも手です。2~3種類の認知行動療法をやってみて、効果が出なければ、他のアプローチに移ることも、もちろん可能です。

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年3月14日2018年4月25日カテゴリー カウンセリング方法, 認知行動療法タグ アダルトチルドレン, カウンセリング, トラウマ, 短期, 認知行動療法認知行動療法で効果が出る人、出ない人にコメント
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