
忙しく過ごしてると、何となく充実感がありますよね。
何か色々とこなしているような、達成感というか。
でも、「忙しい」という漢字は「心を亡くす」と書くように、心理的にはあまり良くない影響があるようです。
それはなぜなんでしょうか?
忙しいと一つ一つに気持ちがこもらなくなる
これは皆、思い当たりがあると思いますが、忙しいとついつい、相手に対して丁寧に接しられなくなったり、
「もう時間がないから、こんなもんでいいかな」と妥協して、適当に作業を終わらせてしまったりして、自分でも満足いかないままになるかもしれません。
つまり、忙しいと人に対しても物事に対しても気持ちがこもらなくなるので、本当に「心を亡くした」状態と言えるのかも知れません。
忙しいと物事を深く考えなくなってしまう
忙しくしてると、何となくその時は充実してる感じがしませんか?
実は、これが落とし穴なのです。
というのは、忙しいと一時的には気分が上がるので、心の穴を埋められるのです。
逆に、ヒマになってしまうと、
「自分は一体、何やってるんだろう」とか
「自分は世の中に必要とされてないんじゃないか」とか
「どうして〇〇がうまくいかないんだろう」
と色々なことを考えてしまってモヤモヤしますよね。
ところが、忙しくしてると、こういった考え事をせずに、目の前の事だけに集中して過ごせるので、気がまぎれます。気が楽なのです。
ですから、例えば本当に辛い事があった時-大事な人を亡くしたり、ショッキングな失恋をしたり-という時には、忙しく過ごすようにして気をまぎらわし、落ち込みすぎないように過ごすというのも、アリかと思います。
その一方で、こういった特殊な時期だけでなく、普段の生活でもずっと忙しく過ごしてしまうと、色々なことを一人で深く考える時間を持てなくなってしまいます。
例えば、「今の仕事って自分が本当にやりたい事なのかな?」
「自分の人生において一番優先したい事って何だろう?」
「このままの生き方で良いのかな?」
・・・というような大事なテーマについて、じっくりと考える時間を持てないと、人生の方向性を間違ってしまうかも知れません。
だから、忙しいと大切な事を考えなくなってしまい、「心を亡くす」と言うのでしょう。昔の人は、よく言ったものですね。
時には、一人でゆっくり色々なことを考える時間を持つことも、あなたの人生をより良くするために必要なのです。
なぜ、あなたはいつも忙しいのか?
とは言っても、「やる事が盛りだくさんで、ゆっくりする時間なんて作れないよー!」という声が聞こえてきそうですが、
いつも忙しくしている人には、何か心理的な原因があるのかも知れません。
①大事なテーマから逃げている
これは先ほど触れましたが、「考えたくない事から逃れるため」に無意識に忙しくしている人もいます。
・・・なぜ考えたくないのか?
それは、恐らく根柢の部分ではマイナス思考が強いので、深く考えてもネガティブな結論しか出ないからだと思われます。
一度、マイナス思考についての本を読んだりしてカウンセリングを受けると良いのですが、この手のタイプの人は、自分のネガティブな部分から逃げたい気持ちがとても強いので、そもそも自分の問題を認めたらがないかも知れません。
②断れない性格
人の頼みを断れないと、おのずとやる事は増えてしまいます。
そして、断れない性格のウラには、自己肯定感の低さがある事が多いのです。
これも、カウンセリングで自分を深く掘り下げることで改善が可能です。
③豊かな生活や、物を手放せない
「マイホームが欲しい」「いつもおしゃれなファッションでいたい」など、物に対するこだわりが強いと、それを買うために余分に働いたり、しょっちゅう買物に行ったりメンテナンスするために時間を費やしたりします。
また、物を捨てられず貯め込むタイプの人も、掃除や物を探すのに時間がかかったり、収納スペースを確保するために大きめの家に住み、そのために余分に働かなくてはいけないなど、忙しくならざるを得なくなってしまいます。
そこで一度、「本当にこれが自分の人生にとって必要なのかな?」と考えてみた方が良いのですが、断捨離できない人というのも、背景には心理的な要因があるらしいです。
いかがですか?
一度、「何で自分は忙しさから逃れられないのかな?」と見つめ直してみてはどうでしょうか?










