
私個人の体験ですが、結婚生活が上手くいっている友人夫婦からよく聞くのが、「相手に期待するのをやめた」という言葉です。
現に、今から70年以上前に、精神分析医エドマンド・バーグラーは「結婚の困難は、主に非合理的な期待によって引き起こされる」と言っています。
この「結婚をダメにしてしまう非合理的な期待」とは、一体どんな期待のことなのでしょうか?
恋愛の幻想から早く目覚めること
結婚をダメにしてしまう最もよくある期待が、ロマンチックさを求め過ぎることです。
人はごく幼い頃から、メディアなどの影響によってドキドキ、ワクワクするような恋愛のイメージを植え付けられています。
子供の頃に読んだシンデレラや白雪姫レベルの恋愛はもう夢見ていないにしても、ドラマや映画の影響で、誠実で優しい相手との一途な恋愛やロマンチックなプロポーズ、そして結婚してハッピーエンドが続くのが理想だと思っている人がほとんどではないでしょうか?
例えば、あなたの記憶に残っているラブストーリーは何でしょうか?
調べてみたら、やはり一番人気は『タイタニック』、その次は『ローマの休日』のようです。
その他ランキング上位には、『ノッティングヒルの恋人』『君の名は』『ゴースト』などが挙がっていました。
私は10代の頃、無人島で美しい若い男女が永遠の愛を誓いあい、二人きりで生きていく、『ブルーラグーン』という映画が大好きでした。
・・・二人だけの世界で、お互いの事だけを思いながら生きていく・・・。お恥ずかしながら、こんな恋愛を実現させたいと思っていたのです。
そう、私達は皆、こういったラブストーリーが理想のイメージとして無意識に刻まれているのです。
しかし現実はどうでしょうか・・・?
・誕生日に「おめでとう」の連絡もない。
・ケンカするたびに「別れる」と脅してくる。
・くだらないゲームを夜中に何時間もやっている。
・デートの行き先を決めるのはいつもこっち。
・貯金がほぼないので、将来のプランが立てられない。
(個人的な経験を思い出しながら書いています。)
・・・挙げたらキリがないですが、こんな風に、ロマンチックさが失われていきストレスに変わっていく二人の関係に失望していく。気持ちが冷めていく・・・という流れは恋愛から結婚までの過程において、良くある話ではありますが。
「いつもロマンチックにはいかないもの」なのだと、なるべく早くこういった恋愛の幻想から目覚める事が、結婚を上手くいかせる一つのポイントだと言えるでしょ
完璧なパートナー関係を求め過ぎている
結婚が上手くいかなくなる「期待」の次のポイントは、
「相手との関係はいつも信頼感で結ばれていて、穏やかな気持ちで笑い合っていられる時間を過ごせる」なんていうパーフェクトな関係を求め過ぎることです。
例えばあなたも、パートナーとの関係はこんな風であるべきと思っていないでしょうか?
・「何でも話せる相手でないといけない」
「でも話しても分かってくれない人だろうから、話したくても話せない」
・「自分の事をちゃんと理解してくれて、こちらが伝えなくてもどうして欲しいか分かっているべき」
「こうして欲しい、とわざわざ説明しなきゃいけないのはストレス」
・「自分を傷つけるような行動は、パートナーとしてあり得ない」
「たとえ相手に悪気がなかったとしても、一度でもそんな失敗をしたら一生許さない」
・「相手は、自分と同じような価値観や生き方であるべき。そうすれば問題も起きない」
「自分の価値観や生き方が正しいのだから、そこからズレているのは望ましくない」
・「一緒にいた期間に、少しでも他の異性を気に入った瞬間があったなんて、あり得ない」
・「仕事や子育てから解放された、二人だけで過ごせる時間が十分持てないといけない」
「外の世界では仕事などでストレスにさらされていても、家に帰って二人でいる時間は癒される時間であるべき」
・・・思い当たる項目はあったでしょうか?
ただ、上記にあるような期待感は本当に現実的だと思いますか?
もし自分が相手の立場だとしたら、こんな事ができるでしょうか・・・?
「話しづらい事でも、カウンセラーのように、常に話しやすい空気を作ってあげられる」
「言葉で言われなくても、どんな時でも相手が何を望んでいるのか分かっている」
「相手の価値観や生き方がどうであっても、それに合わせてあげられるから不満も感じない」
・・・こんな事はとうてい無理ですよね。
でも、こういった期待感が裏切られた時にやはり失望してしまい、相手への要求が増したり、怒りをぶつけて喧嘩になったり、相手への気持ちが薄れてしまったりするのです。
もちろん、「この人とは合わない」という結論に達して別れを選ぶことにもなります。
ただこういった期待感は、現実が見れていなくて、自分の中の願望や妄想の世界にとどまっているという意味では、「子供っぽい」と言えるかも知れません。
子供の頃に「ヒーローになりたい」「宇宙飛行士になりたい」「サッカー選手になりたい」と夢見るのと同じですね。
けれど、成長するにつれて世の中が見えてくると、「現実はそうもいかないよね」と受け入れるようになり、自分に実現可能そうな事に向けて、また頑張るようになりますよね。
そして、それが良い意味で大人になるという事かと思います。
結婚生活を改善していくには
つまり、こういった恋愛や結婚に対する高すぎる期待感を手放して、「そんなにイメージ通りにいく物でもないよね」と受け入れ、現実的に可能そうな範囲の中で努力する。それが上手くいく秘訣なのです。
スカイ&リーフでは、「今のパートナーとの関係を改善するために、どんな努力ができそうか?」といったご相談にも乗っています。
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