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カテゴリー: アダルトチルドレン

感情をコントロールする~その③感情表現をもっと豊かに~

感情をコントロールする~その③感情表現をもっと豊かに~

前回の記事では、感情を表す言葉をなるべく使うようにすると、気持ちが落ち着きやすいと説明しましたね。詳しくはこちら⇒感情をコントロールする~その②感情を表す「言葉」を意識して使う~

今回は、さらに感情のコントロールが上手くなる方法をお伝えしたいと思います。

それは、感情表現のボキャブラリー(言葉の種類)を増やすと良いという事です。

感情を言葉でもっと豊かに表現しよう!

例えば、上司に怒られた事を「嫌だった」とシンプルに言い表す事もできますが、もっと気持ちを詳細に伝えようとするなら、

「すごい剣幕で言われたから怖かった」

「結構ダメージを受けた」

「いきなり言われたから、ショックだった」

「自信なくすなぁ」

と色々な表現ができるかと思います。

このように、気持ちを言い表す言葉のバリエーションを増やすことで、より詳しく、正確に感情を表現する事ができます。

豊かに表現できると、気持ちが落ち着く

その時の気持ちを豊かに表現することで、より正確に自分の置かれた状況を認識できたり、人に伝えられたり、その先に何が起こるか予測がつけやすくなって、適切な対処を取る事ができるのです。

ということは、何か問題が起きても、その事に対応できるという自信がアップして、不安や落ち込み、怒りなどのネガティブな反応も減ります。

逆に、気持ちを言い表すボキャブラリーが少ないと、ストレスが溜まりやすくなるという事です。

例えば、私がスクールカウンセラーをしていた時、中学生に「最近は調子どう?」と聞くことがあったのですが、「普通です」という答えがよく返ってきました。

でもこれでは、どんな様子だったのかが余り伝わらないですよね。

「別に」「ウザい」「キモい」なども10代の若者がよく使う表現ですが、これは人生経験が少ないせいで感情を表現する言い回しをまだそれほど沢山知らないからなのですが、ボキャブラリーが貧困だから若者は余計にイライラしたりストレスを感じやすいのかも知れません。

では、若者も含めて、どうやってこのボキャブラリーを増やしていけば良いのでしょうか?

感情表現のレパートリーを増やす方法

「本を読むのは良い事」というのはよく言われている事ですが、本を読むことで、新しい言葉の言い回しを学ぶことができます。小説などでも、普段使わないような豊かな表現方法に出会うことができます。

例えば、これは本に書いてあるというより、もともと知られた表現ですが、「思い切ってやってみた」という代わりに、「清水の舞台から飛び降りる気持ちだった」と表現すると、その時の気持ちがすごく鮮明に伝わるかと思います。

または、本よりもう少し手軽な方法だと、YouTubeで心理学や社会学、自己啓発などの動画を見ると、新しい概念(考え方)を知る事ができます。

例えば、心理学に「自己肯定感」という言葉がありますが、これは「自分自身を根底の所で認められているか、ありのままの自分を受け入れられているか」という事で、この自己肯定感が少ないと、その人のメンタルや対人関係など色々な問題につながってしまうのですが、

単に「自己評価が低い」と表現するよりも、「自己肯定感が低い」と言った方が、それに関係した色んな問題も連想させるような、よりインパクトや重みがある気がします。

語学を学ぶことがメンタルにも良い?

それ以外の方法としては、外国語に触れることで、自分の言語にはない表現を学ぶことができます。

例えば、日本語の「わび・さび」という表現は、英語には存在しない言葉だそうです。

あえて「わび・さび」を説明しようとすると、「不完全なものに美しさを見出す美意識」となるそうですが、個人的にはそれだと何か十分に表現しきれていない気もします・・・。

なので、英語でも”Wabi sabi “とそのまま使っているようです。

これと同じように、英語やロシア語、スワヒリ語などの外国語にも、日本語にはない独自の言葉が存在します。外国語を学ぶことで、そういった新しい言葉(表現のし方)を学ぶことが出来るのです。

とにかく新しい体験をするのが効果的

また、色んな人と話をしてみたり、新しい体験(例えば、瞑想、オンラインのディベート、演劇を見に行く、新しい電化製品を買う?etc…)をすることで、今まで知らなかった言葉の表現を出会う機会が増えます。

最近私は、カウンセリングに来た若者から「溶かす」という表現を教わりました。

これは、「ギャンブルやゲームなど無駄な事にお金を使ってしまう」という意味の様で、「ゲーセンで2,000円溶かした」のように使います。

「ゲーセンで2,000円使ってしまった」よりも、「ゲーセンで2,000円溶かした」の方が、お金をムダに使った後悔や情けない感じが出ていて、より豊かな表現ですよね!

ぜひ私もチャンスがあったら「溶かす」を使おうと思います。

こういった新しく出会った表現を、一つ前の記事でも紹介したように日々の日記(記録)などで使ってみるとより効果的ですね。

ぜひ何か、新しい言葉(表現)をレパートリーに加えてみませんか?

出典:How Emotions Are Made:The Secret Life of the Brain written by Lisa Feldman Barrett

投稿者 skyleaf投稿日: 2024年4月17日2024年4月17日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法, 不登校, 心理学, 相談内容タグ 怒りのコントロール, 感情のコントロール, 感情表現感情をコントロールする~その③感情表現をもっと豊かに~ への1件のコメント

感情をコントロールする~その②感情をあらわす「言葉」を意識して使う~

感情をコントロールする~その②感情をあらわす「言葉」を意識して使う~

先ほど、感情を変える(コントロールする)事は可能だと言いましたが、

これは感情が「元々あったもの」という訳ではなくて、「脳が作り上げたもの」だからです。

例えば、あなたが上司に仕事のミスをきつく指摘されたとします。

その時に、まず体の症状として出ます。心臓がドキドキしたり、胃のあたりがムカムカしたり、汗をかいたり、体の中ではアドレナリンが放出されているかも知れません。

この体の症状を、脳が「これは怒りだ」と解釈して初めて、「怒り」という感情になるのです。

ただ、この解釈の仕方は、人によって違います。怒りではなく、「怖い」と解釈する人もいれば、「ストレスだ」と解釈する人もいます。

(さすがに、この状況を「リラックスしている」とか「幸せだ」と解釈する人はいないと思いますが。)

感情をコントロールするポイントは「言葉」

この「脳による解釈」という作業は、私たちが子供の時に「怒り」「怖い」「ストレス」という言葉を学習して、初めて起こります。

という事は、こういった言葉をまだ知らない赤ちゃんは、脳による解釈の作業ができないので、つまり感情がないという事になるのでしょうか?

・・・その通り。

言葉を知らなければ、「感情」という形にはなっていません。ただ心臓がドキドキして、汗をかいて、アドレナリンが分泌される、という体の症状があるだけです。そこで話は終わりなのです。

つまり、感情を感じられるかどうか、そしてどんな感情を作り出すかは、私達の使っている「言葉」にかかってきます。

ですから、この「言葉」をうまく使えば、感情を変えていくことも可能なのです。

感情をあらわす「言葉」をできるだけ使うようにすること

では、この「言葉」を使って感情をコントロールするためには、まず感情を表す「言葉」をなるべく日常で使うようにすると良いです。

知っていると、気持ちが少し落ち着くという効果があります。

なぜ、感情をあらわす「言葉」を当てはめると、気持ちがコントロールしやすくなるのでしょうか?

それは、私たち人間が、なぜ他の動物にはない「言葉」という能力を身につけていったのかという事を考えると分かります。

人間は、「言葉」を使う事によって、起きている事を理解して整理し、対処方法を考えたり、他者とスムーズにコミュニケーションを取ったりという、生きていく上で大きな武器を手に入れたのです。

ですから、言葉を使うことで、状況をコントロールしやすくなり、本能的に安心感のようなものが感じられるのでしょう。

感情表現できないと、心と体の問題が起こる

「失感情症」という障害があるのですが、「感情が失われる」という言葉の通り、自分の感情が感じられなくなっている状態の事です。心臓がドキドキしたり、汗をかいたり、という体の症状はあり、その事には気付いているのです、それを「怒り」「怖い」というふうに感情として認識できないのです。

そのせいでストレスを感じやすくなり、頭痛や過呼吸、不眠、手足が麻痺したりなどの身体の異常が出てきます。

そこまで行かないにしても、怒りが爆発しやすくなったり、うつ傾向になったり、人と上手くコミュニケーションが取れなくなるなど、色々な心身の不具合につながるのです。

つまり、私たちはふだん全く意識していないのですが、感情を言葉で表現する事は、心身をコントロールする上で、とても大事なことなのです。

基本のトレーニング:感情を、日常的に書いてみる

そのため、なるべく気持ちが高ぶったらまず「これはどんな感情なのか?」と考えて、「悲しい」「びっくりした」「怖かった」「モヤモヤする」「イライラした」等の感情を表す言葉を当てはめる事だけでも、少し気持ちが落ち着くことでしょう。

これは、自分でその時に感じた感情を言葉にしてみるだけでも良いのですが、日記や簡単な記録という形で、書き留めるとより効果が高いようです。また、可能なら誰かに伝える事ができれば、さらに良いと思われます。

これをやる事で、100%の感情が思い通りにコントロールできるようになる、という事ではありませんが、基本のスキルが少しずつアップしていくはずです。

野球で言うと、素振りを練習したり、ランニングのようなものでしょうか。ただ、素振りやランニングを全くやらないで、野球が上手くなることはありませんからね(^^)

良ければ早速、試してみて下さいね!

次は、言葉での感情表現をさらに豊かにすることで、感情コントロールがもっとレベルアップする方法を説明します!

⇒感情をコントロールする~その③感情表現をもっと豊かに~

出典:How Emotions Are Made:The Secret Life of the Brain written by Lisa Feldman Barrett

投稿者 skyleaf投稿日: 2024年4月11日2024年4月17日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法, 心理学, 相談内容タグ アダルトチルドレン, 不登校, 怒りのコントロール, 感情のコントロール感情をコントロールする~その②感情をあらわす「言葉」を意識して使う~ への3件のコメント

感情をコントロールする~その①感情の作られ方~

感情のコントロール

感情のコントロールは可能?

「感情を上手くコントロールして、毎日気分良く過ごしたい!」

「ネガティブな感情を早く消したい!」

・・・私達は皆、日々の気分の波に振り回されながら、そう願って過ごしているのではないでしょうか?

でも、本当にそんな事が出来るのでしょうか?

結果から言うと、「感情のコントロールはある程度、可能」です。

ネガティブな感情を完全にゼロにする事はできませんが(というか、そうすると生きていく上でむしろ不利になってしまう)、ふだんの日常生活が辛くならない程度まで感情をコントロールする事はできます。

そしてそのためにはまず、感情がどうやって出来ているのかを理解することが重要です。そうすると、これから提案する方法も「なるほど!」と説得力が増して、取り入れやすくなります。

感情はもともと、体の感覚から作られる

感情はどこから来ているのかと言うと、interoception(インターオセプション)という、”身体の感覚”から来ています。それは例えば、胃が痛いとか、気持ち悪い感じがするとか、身体がピリピリするとか、ソワソワするとかいう、身体の内側から自然に出て来て、私たちが日々無意識に感じ取っている感覚です。その身体の感覚の情報を脳が分析し、「感情」として認識するのです。


例えば、ミーティングの場などで人前でスピーチをしなくてはいけない時に、心臓がドキドキし、手に汗をかいたり、神経が過敏になって落ち着かない状態になるとします。この状態を脳が分析し、「緊張している」という感情として判断する、これが感情ができる大まかな流れです。

感情は脳によって作り上げられたフィクション?

ここでポイントになるのは、「感情」というのが最初から存在していた訳ではなく、あくまで「脳がそう判断した結果」に過ぎないという事です。先ほどの例で言うと、心臓がドキドキしたり、手に汗をかいたりという身体の症状が存在した事はまぎれもない事実なのですが、それを「緊張している」という感情だと決定したのは脳のしわざであって、最初から「緊張という感情」が存在していた訳ではないのです。

ですから、例えば人によっては、同じように心臓がドキドキして手に汗をかく、という状態を「緊張している」というストレスフルな感情ではなく「興奮(期待)している」というポジティブな感情に解釈する人もいます。このポジティブな解釈は、アスリートなどが本番前に大きなプレッシャーを感じた時に意識的に使って、競技のパフォーマンスを最大限に発揮する方法です。

もともと感情というものは存在しない

この「どの感情が生まれるかは、脳が身体の症状をどう解釈するかによって違ってくる」という理論は、近年様々な研究結果によって明らかになってきているのですが、実は心理学の歴史上では長い間、知られていなかった事なのです。

これまで心理学者の間では、「感情という確固たるものが私たちの内側に最初から存在する」という説を信じてきました。例えば、「不安」とか「うつ」とか「ワクワク」とか「怒り」といった感情を司る部位が私たちの脳に元々あって、それが出来事に反応して出てくるだけだと思われていたのです。しかし、この「感情というものが脳に元々存在する」という仮説を証明するべく、多くの研究が行われましたが、結局は脳のどこにも特定の感情を司る部位というのは発見できなかったのです。
その結果、現在の「感情は元々存在していた訳ではなく、脳が身体の状態を解釈した結果、作り上げたもの」という説が有力になってきています。

感情は変えられる

この脳による解釈の仕方に絶対的なやり方というのはなく、まちまちなもののようです。

どうりで、同じ出来事が起こっても、人によって感情の反応の仕方が違う訳ですよね(相手のちょっとしたミスに怒りだす人もいれば、笑って済ませられる人もいる)。

そしてもし感情が、脳によって勝手に作り上げられたものだとしたら、解釈の仕方によって感情を変える事も可能だという事になります。

「解釈の仕方を変える」と言われると、

「よくある、物事をポジティブにとらえろっていう話でしょ?そんなの分かってますよー!」

と思われるかも知れませんが、ここで解説するのは、もう少し実践的な方法です。

次の記事では、この「脳の解釈の変え方」を説明していきます。

感情をコントロールする~その②感情をあらわす「言葉」を意識して使う~

出典:How Emotions Are Made:The Secret Life of the Brain written by Lisa Feldman Barrett

投稿者 skyleaf投稿日: 2024年3月18日2024年4月11日カテゴリー アダルトチルドレン, 心理学タグ プラス思考, マイナス思考, 怒りのコントロール, 感情のコントロール, 感情的な性格, 感情的になる感情をコントロールする~その①感情の作られ方~にコメント

親との理想的な距離は「軽い友達程度」がいい?

特にアダルトチルドレンの方は、大人になってからの親との距離感に悩む事がよくあります。これは、アダルトチルドレンの方は、いわゆる「毒親」-つまり子育てに問題のある親に育てられてきたので、不健康な親子関係が当たり前になっていて、大人になっても親との理想的な距離感がよく分からなくなっているのです。

親と絶縁しているケース

アダルトチルドレンの方の中には、現在の居場所を親に教えていないとか、親から電話や手紙が来ても無視している、または「親子の縁を絶った」という方も時々います。
ただこれは、その方にとって親との関係があまりにストレスになっているからであり、仕方ないと言えるでしょう。こういった場合は、まずアダルトチルドレンの方自身が幸せになる事が優先ですので、親との関係がストレスなのであれば、無理に連絡を取る必要はありません。

親との距離が極端に近い

逆に、このようなケースは親子関係が近すぎると思われます。

・大人になっても何でも親に報告したり相談をする
・別に住んでいても毎日のように連絡したり会ったりしている
・「親孝行」と思って親を毎年旅行に連れていく
・親の言う事は全て正しいと思っている

これは、一見仲の良い親子のように見えますが、実は親も子も依存関係にあると言えます。子どものほうも、まだアダルトチルドレンを克服できていない証拠でしょう。

アダルトチルドレンは親との距離感が自分では分からない

とはいえ、アダルトチルドレンの方は親から否定的なメッセージを受け続けてきたので、一体どのぐらいの距離感が理想的なのか、自分の感覚で決められません。
例えば、「本当は親と関わるのはストレスだけど、親を放っておくのは親不孝、非常識にならないか」という悩みをクライアントさんからよく聞きます。

日本では特に、儒教の「親孝行」という考えの影響が根強くあり、親と距離を置くことに罪悪感が大きいのです。自己肯定感の低いアダルトチルドレンの方は、自分にとって「何が自分にとって幸せか」よりも、「他者からどう評価されるか」を優先してしまう事もよく起こります。

それでは、親との理想的な距離感はどのぐらいなのでしょうか?

親との距離は「軽い友達程度」でいい

一番健康的な、おすすめの距離感は、ズバリ「軽い友達程度」です。
この「軽い友達」というのは、「親友ではない、でも知り合いよりはもう少し近い、普通の友達」程度という事です。

あなたは、「普通の友達」とはどの程度の付き合いをしますか?

普段しょっちゅうは連絡を取らないけど、数カ月空くと「そろそろ連絡取ろうかな」と思い、LINEするかも知れません。

また、年に1、2回ぐらい会って近況を報告したり、おしゃべりする事もあります。

一方、何か頼み事をされた時には、負担にならなければやってあげてもいいけど、こちらにとって無理をするような事であれば断るでしょう。

もし相手が困った時には、その人が本当に困っていて、他に方法がない時には、こちらに多少の負担がかかっても助けてあげるけど、
こちらに甘えているだけなんじゃないかと思う時は、「こんな方法を試してみたら?」と自分で何とかする方法を提案してみるのも良いと思います。

このように、もし「普通の友達」だったらどう接するか?
を目安にして、親との距離を決めていくのがおすすめです。

この話をすると、アダルトチルドレンの方は皆、
「親とは友達程度でいいんだ。すごく安心しました。」と負担が軽くなり楽になるようです。

ただ、先ほどのように「親がストレスだから連絡を絶っている」ケースについては、無理に友達のような関係に近づける必要はなく、これまで通り距離を取ったままで問題ありません。

アダルトチルドレンにとって、何よりも自分の幸せを優先できる事が、何より大事なのです。

その他のアダルトチルドレンの記事はこちら

投稿者 skyleaf投稿日: 2023年3月2日2023年3月14日カテゴリー アダルトチルドレン, 心理学タグ アダルトチルドレン, カウンセリング, 共依存親子, 友達親子, 母娘共依存, 毒親, 距離感, 近い親との理想的な距離は「軽い友達程度」がいい?にコメント

アダルトチルドレンの治し方・回復方法

「話を聞くだけ」のカウンセリングはおすすめしない理由

アダルトチルドレンを直すには、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングでは、あまり効果がない場合がよくあります。

なぜなら、子供の頃に形作られた、私たちの人格を作っている核の部分は、いったん大人になってしまうと、なかなか変わりづらいからです。

ですから、子供時代をカウンセラーと一緒に振り返り、毒親との間で何が起こっていたのかを振り返るような、傾聴型(話を聞くだけ)のカウンセリングでは、一度固まってしまった「核」の部分を変える事は難しい場合が多いのです。

そのため、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングでは、「カウンセラーの方は丁寧に話を聞いてもらってスッキリしたけど、自分の性格は変わってない」という相談者の声がよく聞かれます。

効果の高いおすすめのカウンセリングは4ステップ法

そこで、スカイ&リーフで取り入れているのが、「4ステップ法」と呼ばれる方法です。

これは、クラウディア・ブラックの「子どもを生きればおとなになれるーインナーアダルトの育て方(アスク・ヒューマン・ケア、2,200円)」がベースになっていますが、効果を上げるためスカイ&リーフで独自にアレンジしたものです。

<アダルトチルドレン回復のための4ステップ法とは>

①過去を振り返る
②現在への影響を考える
③信念を変える
④新しいスキルを身につける

この4つのステップを、カウンセリングで継続的に進めていきます。

アダルトチルドレンを自分で治すには?

もし「カウンセリングよりも、なるべく自分で治したい」という方は、「子どもを生きればおとなになれる」を自分で読んで進めてみるのも良いでしょう。

ただ、本に書いてあるのは一般的なやり方で、その人の性格や過去の出来事によってアレンジが必要なので、「本に書いてある通りにやるだけでは、なかなか上手くいかない」、という感想も相談者から時々聞かれます。

また、「本を読んで自分でやる方法は、性格的に続かない。なのでカウンセリングで一緒にやりたい」という方もいます。

さらに、過去を振り返る作業は、つらい気持ちになったりする事もあるため、「一人でやるのは不安」という方もいます。

そういった場合はカウンセリングに来て頂いたり、本を読んで上手くできなかった部分だけカウンセリングで一緒に取り組んでも大丈夫です。

アダルトチルドレン克服にかかる時間は?

一般的に、アダルトチルドレンを克服するには比較的、長めのカウンセリングになります。

4ステップだけをやった場合、短い方で10回程度ですが、平均的には20回程度と考えた方が良いでしょう。

これは、アダルトチルドレンのカウンセリングとしては、かなり短い期間と言えます。もし、話を聞くだけ(傾聴)のカウンセリングで進めた場合は、(うまくいって同じ効果が出たとしても)2~3倍の時間がかかってしまう事が多いのです。

ただ、過去の記憶を抑圧していたり、親を正当化する傾向がある方は、やや長くなる傾向があります。

また、4ステップだけではく、現在の親との関係や、子どもとの関係も同時に相談したい方は、その分カウンセリングの時間を取られるため、回数が多くなる傾向があります。

一方で、他のカウンセリングや自分自身で、既に親との関係を振り返って来た事がある方は、早く進む事が多いです。

4ステップ法を使ったカウンセリングは、まだあまり普及しておらず、横浜でも傾聴だけで進めているカウンセリングルームも多いため、できれば4ステップ法を採用しているカウンセラーを探すことがおすすめです。

投稿者 skyleaf投稿日: 2023年3月1日2023年3月1日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法タグ おすすめ, どれぐらいかかる, アダルトチルドレン, カウンセリング, 横浜, 治すには, 直す, 自分でアダルトチルドレンの治し方・回復方法にコメント

アダルトチルドレンは愛着関係を作ることが難しい? ~アダルトチルドレンが楽になっていくために~

アダルトチルドレンと愛着障害

アダルトチルドレンとは、機能不全の家庭で育ち、生きづらさを抱えた人のことを言います。 もともとはアルコール依存の親をもつ家庭が注目されましたが、現在では、アルコールの問 題だけではなく、両親の不和や虐待、親のコミュニケーションや世話の不足など、機能不全 の家庭について、より広い概念で考えられるようになってきています。 

愛着とは、一般的に人が養育者など重要な他者との間に築く情緒的な結びつきであると言 われています。人間も哺乳類も幼く弱い時期に親などの自分を守ってくれる存在とつなが ろうとすることは、生きていくために必要な本能的な衝動だと考えられています。 また、ボウルビーが「ゆりかごから墓場まで」(Bowlby,1979)と言ったように、幼児期だけ ではなく、人生が続く限り愛着は大事なものだと考えられています。 

養育者だけではなく、友人、恋人、夫婦、同僚など人生における重要な他者との関係でも大 切なものとなり、大人になっても困った時や心が弱った時に誰かを頼ることができるのは 大きな助けとなるものです。 

さて、アダルトチルドレンと愛着の関係についてですが、機能不全の家庭で育ちアダルトチ ルドレンとしての生きづらさを抱えた人のほとんどは、多かれ少なかれ愛着の傷やトラウ マをもっていると言えるでしょう。 

つまり、本能的に親を頼ろうとはしても、それが難しかった環境があり、それゆえに自分は 愛されないとか、他者は頼りにならないし信用できないなどの信念をもつことがあり、大人 になっても自己価値や対人関係の問題、生きづらさ(愛着障害)を抱えてしまうことが多いのです。 

愛着には型がある

愛着理論(Bowlby,1979)では、幼い頃から繰り返された親との関係性によって、自分の価値 や感情の扱い方、対人関係の築き方などにおいて、特定の信念やパターンが定着すると考え られています。それが愛着の型となります。 

例えば典型的には次のような愛着の型があります。

①安定型

他者は自分が必要な時に助けてくれるし、そばいいてくれる、頼りになる。 自分に価値が感じられ、対人関係に関する不安も少ない。自分の感情を感じ ることができ、他者に伝えることもできる。

②回避型

他者は自分が必要な時に助けてくれないし、恥をかかせたり、批判したりす る。自分の感情やニーズを抑え、親密な人間関係や頼ることを回避し、なん でも自分独りで解決しようとする。

③不安型

他者は自分が必要な時にそばにいてくれることもあるが、いてくれないこと もある。対人関係に関する不安が強く、誰かがそばにいても独りぼっちにな る不安を感じやすい。

④混乱型

他者は自分が必要な時に助けてくれないし、怖がらせたり、怖がっていたり する。自分自身にも他者にも頼ることができず、感情があまりに圧倒的にな るため、感情を感じないようにする。

これらのいくつかが組み合わされた愛着の型となることも多いですが、自分が主に用いる 愛着の型というものが形作られていきます。 

そして不安定な愛着の型(②~④)は、大人になっても問題となることがあり、時には親世 代から子ども世代にその問題が引き継がれることもあります。 

アダルトチルドレンと不安定な愛着の型

ちなみに、ここでは詳しくは書きませんが、アダルトチルドレンにはいくつかのタイプがあ ると言われています。 

代表的なものとして、ヒーロー(英雄)、スケープゴート(生贄)、ロストワン(いない子)、 ケアテイカー(世話役)、ピエロ(道化師)、イネイブラーなどがあります。 最近ではよくヤングケアラーという言葉を耳にしますが、これは本来大人が担うはずの家 事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことを意味します。 

つまり、アダルトチルドレンは家族の中である役割を担うことが求められ、年齢相応の本来 のありたいような存在ではいられず、安定した愛着関係や型を作っていくことが難しい環 境にあったと考えられます。 

愛着障害は治せる?アダルトチルドレンの生きづらさを改善するには 

では、機能不全の家庭で育った人は不安定な愛着の型が一生改善しないままなのでしょうか? 

実はそうではなく、友人や恋人、夫婦などにおいて安定した愛着関係をもてる人と出会い、 関わりを続けていくことで、少しずつ不安定な愛着が安定したものへと変容していくこと があるとも言われています。これはカウンセラーからしても希望をもてることです。 

例えば、「自分の感情や気持ちは人から否定される」と思い込んでいた人が、誰かから感情 や気持ちを共感され肯定される体験をすることは変容のための大切な一歩となります。 人から受けた傷は人とのふれあいを通じて癒されるものです。 

そのため、カウンセリングにおいても、一部の心理療法(例えば AEDP など)では、カウ ンセラーは積極的に安定した愛着型への変容を促していく関わりを大事にしていきます。 これを修正感情愛着体験(Prenn,2009)と言います。 

アダルトチルドレンとして家族の中で役割を担うことや、愛着の型を形作ることは、ある意 味では自分や家族との関係性を守り、生き抜いていくために必要な防衛のありかたであっ たと言えるでしょう。 

アダルトチルドレンの生きづらさを改善していくためには、そういった役割や不安定な愛 着の型(愛着障害)をもつに至った成り立ちを理解すること、過去と現在の違いを認識して対処してい くこと、そして本来感じてよかったはずの感情やニーズを少しずつ取り戻していくこと、な どが大切となります。 

もし、身近な人間関係で安心できる関係を築ける人がいれば、それが一番望ましいことでし ょう。 

ただ、身近ではなかなかそういった人と出会えないという方、またはカウンセラーと一緒に アダルトチルドレンの生きづらさに取り組んでみたい方は、ぜひ一度カウンセリングを利 用してみてください。

 

文責:カウンセラー山岸

投稿者 skyleaf投稿日: 2022年6月2日2023年2月21日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法, 心理学, 恋愛タグ アダルトチルドレン, カウンセリング, 人間関係, 愛着障害アダルトチルドレンは愛着関係を作ることが難しい? ~アダルトチルドレンが楽になっていくために~にコメント

ネガティブな感情をなくしたいと思っている方へ

感情は敵?味方?

皆さんは感情についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「イライラをなんとかしたい」、「怒りをコントロールしたい」、「人前で涙は見せられない」 など、どこか感情は現代社会において不都合な厄介者として扱われることも多いのではな いでしょうか?
とりわけ、現代社会においては多忙さや効率を求めることからこういった傾向はより一層 強くなっているように感じます。
一方で、コロナ禍において世界全体がスローダウンした中で、なんとも言えない鬱積感や不 安感、孤独感を感じた方も多いのではないでしょうか?普段は目を向けなかった感情に直 面し、戸惑いを感じた方もいらっしゃったのではないかと思います。
このように感情はネガティブなイメージを持たれることも多いですが、実は人間にとって 感情は社会や環境に適応していくための本能的かつ大切な役割があります。 例えば、怒りは権利や境界線が侵害された時に自分を守り、自己主張や自己効力感を高める ような役割があります。悲しみは一度立ち止まったり誰かの助けを得たりすることで、傷つ きを癒すような役割があります。
また、感情は論理的ではないと誤解されがちですが、実は判断や行動の指針を与えてくれる ものでもあります。イライラやモヤモヤなど漠然とした感覚もしっかりと感情に触れてい くことで、「自分はこうしたかったんだ」、「自分はこれに傷ついていたんだ」と、はっきり と筋の通った明確な感覚として腑に落ちていくことがあります。
つまり、感情は上手に扱っていくことで、人が社会や環境で生きていく上で、とても役立ち、 心強い味方になってくれるものと言えるでしょう。

感情表現ができない、感情に振り回されてしまう理由

ところで、実際にカウンセリングにいらっしゃる方の中には感情に関する悩みを抱えてい る方はとても多くいます。
感情を抑えすぎてしまい自分のことがわからなくなってしまったり心身に無理が生じたり する、感情に圧倒されてしまい一人で感情を抱えることが難しくなってしまう、また感情に 振り回されてしまい人間関係が難しくなってしまうなど、まさに人が社会で生きていく上 での根本的な悩みとなるものです。
そして、こういった感情に関する悩み、つまり、感情を表現できない、感じられない、コン トロールできないということの背景には、感情そのものを恐れたり、または感情を表現する ことを恐れたりすることなどが原因となっていることが多いのです。 それらの恐怖から感情を回避したり圧倒されてしまったりすることで、どんどん感情から
遠ざかってしまい、感情を自分のものとして扱うことが難しくなってしまいます。 人生の中で生き生きと生活している実感や安心感をもつことが難しくなってしまうことも あるかもしれません。
例えば、育ってきた家庭や社会などの環境において、自分の気持ちや感情が共感されなかっ たり肯定されなかったり、また時には否定や拒絶をされたりすると、感情を感じることや表 現することが怖くなってしまうことが多いのです。

カウンセリングで感情を大切にしていく意味

カウンセリングで感情を大切にしていくことには意味があります。普段の生活では、感情に 目を向けるのが怖い、感情は拒絶されてしまう、忙しくてそんな暇はない、と感情を大切に 扱うことは難しいかもしれません。
ですが、カウンセリングという社会とは少し切り離された特別な空間や時間の中で、またカ ウンセラーとの安心できる関係性の中で、少し足を止め、ゆっくりと自分の感情に触れてい くこと、ちゃんと自分の感情に居場所と時間を与えてあげることで、自分らしさという感覚 や社会との適応的なつながりを取り戻していけるのです。
感情についてお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにいらしてみてください。カウンセラ ーも一緒になって取り組んでいけたらと思います。

文責:カウンセラー山岸

投稿者 skyleaf投稿日: 2022年6月2日2022年6月2日カテゴリー アダルトチルドレン, 心理学タグ ネガティブ感情をなくすにはネガティブな感情をなくしたいと思っている方へにコメント

アダルトチルドレンとは何か?

アダルトチルドレンは子供っぽい?

 

「アダルトチルドレン」と聞くと、「大人なのに、中身は子供っぽい人」という意味だと勘違いする方が多くいます。

しかしこれは誤解で、アダルトチルドレンとは

“Adult  Children  of  Dysfunctional  Family“
(子ども時代、うまく機能してない家庭で過ごし、今は大人になっている人)

という言葉を略したものです。

つまり、”子供っぽい”という意味は含まれていません。

むしろその反対で、親が大人になりきっていないような問題のある家庭で育つと、子供のほうが大人のような役割をさせられたりします。

例えば、いつも母親のグチの聞き役になったり、
両親の仲が悪くて父親がさびしそうにしていると、気を遣って一緒に過ごしてあげたり、
親が頼りないので、進路の相談などができず、一人で考えて決めなくてはならなかったり…。

つまり、子供なのに大人のような役割をさせられていたので、
子供でいることに集中できなかった、そのために
子供の時に必要な、精神的成長がおろそかになってしまい、
それが大人になって悪影響が出てしまっている、という事なのです。

 

誰もが皆、アダルトチルドレン

 

「多少の問題は、どこの家庭でもあるよ。そんなこと言ってたら皆アダルトチルドレンだよ」

と思うかも知れませんが、その通りです。

なぜなら、”完璧な親”というのは、この世に存在しないからです。

どこの親でも、性格の偏りがあったり、
忙しくて子供の話をちゃんと聞けない時があったり、
イライラして子供に八つ当たりしてしまったり、
子供がかわいい余りに過保護になり過ぎてしまう、といった事が起こります。

ところが、子供との関わり方に、あまりにも大きな問題があると、
子供が精神的に成長できなくなってしまい、
その結果、自分に対して極端に自信を失くしてしまったり、
人と上手く関われなくなってしまうのです。
これが、大人になると”生きづらい”という状態を作ってしまいます。

 

つまり、アダルトチルドレンというのは「程度の問題」だと言えます。

親から少ししか悪影響を受けてない人は、アダルトチルドレン度3%くらいだったり、

かなりひどい環境で育った人は、アダルトチルドレン度80%くらいかもしれませんが、

全く親の影響を受けていない、アダルトチルドレン度0%という人はいません。

 

皆、何かしらの影響は受けているものなのです。

それを一度じっくり振り返ってみて、自分の人生をより良くしていくことが、

アダルトチルドレンのカウンセリングです。

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年11月28日カテゴリー アダルトチルドレン, 心理学アダルトチルドレンとは何か?にコメント

アダルトチルドレン(AC)のカウンセリング方法とは?

当方のカウンセリングでは、アダルトチルドレンの方が多く申し込みされます。

 

割合的で言うと、じつに半数以上の方がアダルトチルドレンのカウンセリングを受けています。

 

通常では、アダルトチルドレンの方のカウンセリングは「繰り返し話すことで、少しずつ自分を受け入れられるようになっていく」という方法を取る事が多く、ほとんどのカウンセリングセンターでも、このアプローチしか行っていません。

ただ、この方法だとカウンセリングに年単位の長い時間がかかってしまったり、この方法では変わらない相談者の方も多くいます。

実際、「他のカウンセリングルームでアダルトチルドレンの治療を受けていたが、話を聞いてもらって少し楽になったけど、自分自身は何も変わっていない」という方が多く申し込みに来られています。

 

当方では、アダルトチルドレンの方に対して比較的短期間で改善が可能な、非常に効果の高いカウンセリングプログラムを採用しており、おすすめしております。

 

具体的には、精神分析的アプローチと認知行動療法を組み合わせたカウンセリング方法を、4段階で進めていくもので、従来のような「聞くだけ」ではない、積極的なアプローチというのが特色です。

 

このカウンセリング方法は非常に高い効果があり、終了する頃には「何十年も自分の存在をネガティブの事をネガティブにしか捉えられなかったのに、自分を認めてあげられるようになった。生きやすくなった。」という方がほとんどです。

 

目安として、この4段階のアプローチは最短で10回程度で終わりますが、じっくり取り組みたいポイントがある方は、もう少し回数がかかる場合がありますので、基本的にはご相談者のご希望によります。

 

 

詳しくはお問合せフォームまでお待ちしております。

投稿者 skyleaf投稿日: 2018年8月9日カテゴリー アダルトチルドレン, カウンセリング方法, 相談内容アダルトチルドレン(AC)のカウンセリング方法とは?にコメント
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